ラ・マヒストラル

色んな町を訪れたときに思ったことや考えたことを中心に書きます。所以、放浪記です。写真はこっちに→ http://nkkwu.tumblr.com/

天空の三軒茶屋バッティングセンター

2年ほど前から草野球チームに入っていてるので、週末は野球に勤しむことも多い。

なので、週の半ばぐらいには、「バッティング練習でもして、次の試合では会心の一撃を…!」などと思い立ってしまう。

まさしく、サンデーアスリート気取りである。

そのときも、抑えきれないそんな思いを抱えたまま、自宅近くのバッティングセンターを探していた。

すると、なんと三軒茶屋にあるという情報を得た。

幸い、その日は仕事の都合でそのあたりに向かう予定だったので、これはよしとスーツ姿のまま意気揚々と、Googleマップが指し示す場所に向かった。

飲み屋がごちゃごちゃと集まる路地をくぐり抜け、こんなところにはたしてバッティングセンターが?と思わずにはいられなかったが、指し示すその場所に着いた。

しかし、そこにあったのは、店先にキャベツがゴロゴロ積まれた肉のハナマサだった。

おかしいなと思い、周囲をキョロキョロ見渡すと、その脇に「↑三軒茶屋バッティングセンター」という小さな看板が。

恐る恐るその看板が掲げられた通路を覗くと、現れたのがこんな景色。

 

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ただの古ぼけたビルの非常階段やん。

妖しく光る赤色の非常灯、足を乗せることを躊躇してしまうような薄い金属製の螺旋階段。

さながら香港映画の世界だ。

これを登りきった先にバッティングセンターが…?

恐る恐る一歩ずつ歩みを進めるが、進めば進むほどますます怪しい。

階段をぐるぐる登る。

私の思いも逡巡する。

でも、打球の音が聞こえる。

間違いない。間違いない。

登りきった先にあったのは、天に一番近い、ヒミツの打撃訓練場だった。