コンビニ各社は駅や公園のゴミ箱撤去に抗議を!
街を歩くと、駅の近くなど、人通りが多いところほど、コンビニのゴミ箱が店内に設置されていることが多い。
捨てに行きにくい。
ここで買ったもんちゃうし、コソコソ捨てに行く自分もなんかうしろめたい。
なおさら「家庭ごみの持ち込みはご遠慮を」と書かれてもいる。
右手に持ったパンの袋を持て余す。(でも、そもそもどこからどこまでが家庭ごみ?)
なんでわざわざコンビニのゴミ箱に捨てにいくかというと、他に捨てる場所がないからだ。
脇目もふらず道端にポイ捨てしたり、落としたふりして側溝に捨てたりするよりは、他の人に迷惑をかけることも少ないし、自分の精神衛生上も良い。
だからやむをえず、コンビニのゴミ箱に捨てている。
多少、うしろめたい思いをしながらも。
いま30歳そこそこの自分が幼い頃は、まだ道や公園、駅にゴミ箱が置かれていることが多かったと思う。
それがいつの間にか、潮が引くように、少しずつ少しずつ、気づかれないように気づかれないように、消えていった。
表立っての撤去の理由は、「テロ対策」だのなんだかんだ。
でも、よりテロへの不安が大きいだろう欧米諸国なんかは、通りの至るところに、公共のゴミ箱が設置されていたりもする。
それがどれだけ人の不安を煽っているかというと「?」だろう。
要は「テロ対策」なんか体のいい建前だと思う。
ホントはゴミ箱からゴミが溢れてたり、それを回収したりするのが、面倒だし、コストなんだろう。
(毎日乗っていてお世話になっているTokyu電鉄さんなんかは、自販機横の缶・ペットボトル用ゴミ箱以外はほとんど駅にゴミ箱を設置していない。なんてこった!)
かと言って、「捨てる場所がないから…」としょうがなく家まで食べ終えたパンの袋を持ち帰るほど、多くの人はできた人でもない。
でも、ポイ捨てもしにくい。
だから、かろうじてゴミ箱の設置されているところに捨てに行く。
その場所が、今はコンビニ一辺倒となっているように思う。
駅や道からゴミ箱を撤去すれば、行政や鉄道会社は、面倒なことも少なくなって楽チンだろう。
でも、そのつけが周りに及ぶ。
それを一手に請け負っているのがコンビニのように思う。
(またTokyuさんの話になってあれだが、「美しい時代へ」なんて企業コピーを掲げているけど、御社が駅にゴミ箱を設置しないせいで、御社が愛する沿線の街は、美しさからほど遠くゴミが溢れているかもしれないんだぜ!)
今やコンビニは、営利企業の枠を超えたパブリックな存在になっているように思う。
それは本来パブリックを担うところ(駅や公園や道路)が、その役割を放棄しつつあるからだろう。
まぁ、コンビニ各社にとったら、パブリックな存在であることを生かして、色々な事業をやったり収益につなげるから、ゴミの処理ぐらいは「投資」と言えるのかもしれない。
でもそうじゃないなら、これはお前らの仕事だろ!と一度文句を言ってみるのもありかもしれない。